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Visual Studio 2015 で Xamarin.iOS 用のアプリを配布する方法 | Xamarin.Forms


Visual Studio 2015 で Xamarin.iOS 用のアプリを配布する方法を説明します。


前提条件
・Windows10
・Visual Studio 2015 Community Update3
・Xamarin 4.2.0.695 (Xamarin.Forms 2.2.0.45)
・macOS Sierra 10.12 / Xcode8 / Xamarin.iOS 10.0.1.8
・Apple Developer Program への登録



<ビルドする前の注意事項>
iOS プロジェクトファイルのプロパティ(info.plist)について
 Supported Device Orientations がすべての向きに対応しているかどうか確認する。(iPhone iPad 共に)
 iTunes Artwork など画像ファイルが設定されているかどうか確認する。
 info.plist に必要な UsageDescription が記載されているかどうか。
等、アップ時にエラーとなる項目はあらかじめチェックしておきましょう。



1.Visual Studio 2015 で AppStore ビルドする。


iOS IPA Options の構成で Build ad-hoc/enterprise package (IPA) にチェックを入れ、以下のように設定します。

xamariniosrelease_10.png


ビルド→構成マネージャより、アクティブソリューション構成を AppStore (ソリューションを作成した時点のXamarinのバージョンによりReleaseになっている場合があります。)に変更しアクティブソリューションプラットフォームは iPhone で、リビルドします。

xamariniosrelease_3_2.png


ビルドに関しては、こちらも確認するとヒントがつかめると思います。



2.ビルドされた ipa ファイルを Mac のデスクトップにコピーする。

VisualStudio でビルドした場合、以下のフォルダにアプリの構成フォルダが作成されます。(同時にそれぞれのフォルダに同じ ipa ファイルが作成されます。)

Windows:
"ソリューション名\iOSプロジェクト名\bin\iPhone\AppStore\アプリ名 ビルド日時"

xamariniosrelease_9.png

mac:
/user/ユーザー名/Library/Caches/Xamarin/mtbs/builds/プロジェクト名/{GUID}/bin/iPhone/AppStore/アプリ名 ビルド日時

xamariniosrelease_11.png

※iOS IPA Options にチェックを入れていれば、Windows でも Macでも "アプリ名 ビルド日時"のフォルダは作成されるみたいですね。

※ちなみにipaファイル以外の異なるファイルをUPしようとすると以下のようなエラーが発生します。
Missing Provisioning Profile - Apps must contain a provisioning profile in a file named embedded.mobileprovision.


Windows または Mac の「アプリ名 ビルド日時」フォルダから ipaファイルを Mac のデスクトップにコピーします。




3.Mac の Application Loader で iTunes Connect にアップする。

Xcode を起動し、メニューの Xcode → Open Developer Tool → Application Loader を選択します。

xamariniosrelease_5.png


「App をデリバリ」の枠内をダブルクリックして 先ほどコピーしたipaファイルを選択します。

xamariniosrelease_6.png


アプリの情報が確認できます。

xamariniosrelease_7.png


「次へ」ボタンでアップします。

xamariniosrelease_8.png


エラーなく完了しました。

xamariniosrelease_12.png


終了を押下します。

xamariniosrelease_13.png

※2021/11/17追記
macOS CAtalina 10.15 以降は Application Loader が廃止されており、Transporter アプリを AppStore からダウンロードして使用することで、新しい ipa ファイルをアップロードすることが可能になっています。


残るは iTunes Connect でアプリの審査を行ってください。



当ブログの内容をまとめた Xamarin逆引きメニュー は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html


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著者名 :石河 純
自己紹介:素人上がりのIT技術者。趣味は卓球・車・ボウリング

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Windows: 10/8/7/XP/2000/me/NT4/98
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Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
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