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データセーフティセクションを登録する方法 -新しい Admob SDK と Google Play Console- | Admob


今回も Admob のバージョン更新でかなりドハマりした4つ目で、最後のお話です。Xamarin.GooglePlayServices.Ads 関連のパッケージを更新して、Google Play Console にアップしたのですが、まさかの審査でデータセーフティセクションに問題があると警告を受けました。前回までのエラー対応がやっと終わったと思ったら、今度はこの登録方法が全く分からず、途方に暮れていましたが、答えが Google SDK Index のページに内容が書かれていました。



前提条件
・Windows10 Pro 64Bit 1903
・Visual Studio 2022 Community v17.3.6
・Xamarin 17.3.0.308 (NuGet Xamarin.Forms 4.6.0.1141)
Xamarin.GooglePlayServices.Ads v121.2.0



1.警告の内容

新しい Admob SDK バージョンをインストールしたアプリを Google Play Console にアップすると、しばらくして Google から以下の内容のメールが来ました。内容は以下の通りです。データセーフティセクションの登録が必要とのことです。

問題が見つかりました。 データ セーフティ フォームが無効です
APK 2335: ポリシーに関する申告 - データ セーフティ セクション: データの種類: デバイスなどの ID - デバイスなどの ID(一般に、広告 ID、Android ID、IMEI、BSSID、MAC アドレスなど)


admob_datasafetysection_01.png



2.Google SDK Index

データセーフティセクションの登録方法はよくわからず、どの項目をどのように設定(回答)すればよいか見当がつきませんでしたが、以下の Google Play SDK Index のページで、「Google」で検索すると、Admob の SDK が出てきました。名前が「Google Mobile Ads (GMA) SDK」となっていますので、「Admob」 で検索しても出てこなかったのです。このページには「データセーフティセクションのガイダンス」という項目があり、リンクが付いていました。

Google Play SDK Index
https://play.google.com/sdks

admob_datasafetysection_02.png



リンクを辿ると、データセーフティセクションと同じような内容の説明文が記載されていました。

自動的に収集、共有されたデータ
https://developers.google.com/admob/android/play-data-disclosure

admob_datasafetysection_03.png


ポイントとしては
広告・分析・不正行為防止が目的です。
デバイス識別子収集します。
診断情報収集します。
・収集された全てのデータはTLSで暗号化通信されます。
・広告IDは収集できない様にも実装が可能です。



3.登録方法

データセーフティセクションの登録方法について以下に覚え書きします。実際に審査を通過した結果となりますので、大きく間違った情報ではないと思います。

Google Play Console の左サイドメニューから、
アプリのコンテンツ > データセーフティ > 管理 を選択します。

【データの収集とセキュリティ】
アプリは対象になる種類のユーザーデータを収集または共有しますか? 
 →はい。収集するようです。

アプリで収集するユーザーデータはすべて、転送時に暗号化されますか?
 →はい。TLSで暗号化されて送信されます。

自分のデータの削除をリクエストする方法をユーザーに提供していますか?
 →いいえ。データの削除までは提供されていない模様。

admob_datasafetysection_05.png



【データの種類】
アプリの情報、パフォーマンス
 →「診断情報」のみにチェック

デバイスまたはその他の ID
 →「デバイスまたはその他のID」 にチェック

※位置情報のチェックは必要ないとのことでした。IPアドレスからおおよその位置を取得するようですが、ここでの位置情報とは GPS に関するパーミッションで取得できるようになる情報の事の様です。

admob_datasafetysection_06.png



【データの使用と処理】
「診断情報」と「デバイスまたはその他のID」からそれぞれ右矢印ボタンから次へ進みます。

admob_datasafetysection_07.png


・このデータを収集しますか、共有しますか、それとも両方ですか?
 →収集にチェックを付けます。
 (※共有はチェック無しで試したところ、審査に通りました。)

・このデータを一時的に処理しますか?
 →「いいえ、この収集済みデータを一時的に処理しません」にチェックを付けます。一時的にではなく、サーバーに収集されます。

・このデータはアプリに必要ですか、またユーザーはデータ収集の有無を選択できますか?
 →「ユーザーはこのデータ収集の有無を選択できる」にチェックを付けます。

・このユーザーデータを収集するのはどうしてですか?あてはまるものをすべてお選びください
 →以下の3項目にチェックを付けます。
  「分析」
  「広告、マーケティング」
  「不正行為防止、セキュリティ、コンプライアンス」

admob_datasafetysection_08.png

以上の内容で、データセーフティセクションが登録でき、無事審査も通り、Google Play Store でアプリが表示できるようになりました。


※2022/12/13追記
共有のチェックなし(収集のみ)で再度登録してみましたところ、審査に通りましたので、設定方法を修正しました。






最後までお読みいただきありがとうございます。
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