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青色申告で65万円の控除を受ける方法 -2021年版- | 確定申告


今回は 2021年(2020年分)の確定申告から変更になりました青色申告の控除額65万円を獲得する方法について覚え書きします。
先週に今年の確定申告を無事終えることができ、非常に面倒でしたが65万円の控除を得ることができました。その経験から注意点が沢山あるという事が分かりました。確定申告がこれからの人もご参考頂ければ幸いです。


sinkoku_2021_01.png


前提条件
・Windows 10 v1903 以降
・Google Chrome 最新版
・IC カードリーダーの購入
・利用者識別番号と暗証番号の取得
・マイナンバーカード


カードリーダーの購入URL
 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08TT216VK/
 ※急でしたので翌日に届く amazonで購入しましたが、信頼性の高いものを選択することをお勧めします。安価なものはトラブルの元です。

e-tax URL
 https://www.e-tax.nta.go.jp/index.html



1.控除額の経緯

昨年までは基礎控除額38万円+青色申告控除額65万円で、合計103万円が最低の控除額でした。
今年からは基礎控除額が10万円増額されて48万円になりましたが、その分だけ青色申告控除額から10万円が減額されて55万円になり、合計103万円の控除額に変更が無いように設定されています。しかしながら、e-taxで青色申告を行うと青色申告控除額が65万円になり、合計で113万円の控除が受けられるという仕組みになっていますが、落とし穴がありますので注意が必要です。
このことは、以下の国税庁ホームページで PDF で説明されています。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shotoku/h32_kojogaku_change.pdf



2.注意点

・全ての申告を e-tax 内で電子申告する必要があります。
 →青色申告決算書を印刷して郵送すると65万円の控除が受けられません。(55万円の控除額になっていまいます。)

・スマホでは対応していません。
 →スマホでは青色申告決算書を作成することができません。
 →スマホで作成したデータを保存して、PC で引き継ぐことはできません。

・PDF での電子申告には対応していません。
 →青色申告決算書を PDF で送付することはできません。

・利用者識別番号
 →初めて確定申告する場合は、e-tax のページから新規に取得することができますが、昨年以前に確定申告した場合は、利用者識別番号が採番済みとなっていますので、新たに発行すると税務署から電話がかかってきます。忘れてしまった場合は、e-tax のページから再発行の申請を行う必要があります。1~2週間ほどで郵送で自宅に届きます。

・マイナンバーカードの発行
 →事前に市役所でマイナンバーカードを発行してもらう必要があります。



3.事前準備

(1)IC カードリーダーをインストール
 →パソコンにドライバをインストールし、デバイスマネージャーで正常な状態を確認します。マイナンバーカードを読み込みする為に必要です。

(2)対応ブラウザをインストール
 →ここでは Chrome をお勧めしています。インストール後に最新バージョンに更新します。

(3)ブラウザのアドオンをインストール
 → e-tax APマイナポータル AP をインストールします。インストールしないとマイナンバーカードが読み込みできず、先に進めません。インストールされているかは、Chrome の場合ですと 設定 > 拡張機能 から確認できます。

sinkoku_2021_02.png



4.申告の流れ

(1)マイナンバーカードの読み込み
 →ICカードリーダーで読み込みます。マイナンバーカードの暗証番号(数字4桁)が必要です。

(2)青色申告決算書・収支内訳書の作成
 →決算書・収支内訳書の提出方法の選択で 「e-Taxで送信する。」を選択します。
 →作成する決算書・収支内訳書の選択で「青色申告決算書を作成する。」を選択します。
 →青色申告特別控除額は65万円を入力し、「決算書等作成コーナーで貸借対照表を作成しますか。」の質問に「作成する」を回答します。
 →青色申告決算書・売上金額及び仕入金額・青色申告特別控除額の計算・減価償却の計算・貸借対照表の4枚分の項目を手入力します。

(3)所得税の確定申告書の作成
 →所得税申告書B第一表 と 第二表 の各項目を手入力します。

(4)その他の申告書作成
 →必要に応じて入力・申請します。

(5)作成書類の印刷、電子署名
 →電子署名時にマイナンバーカードの署名用暗証番号(英数字6桁以上のもの)が求められます。続いてマイナンバーカードの暗証番号(数字4桁)が求められます。

(6)送信







以上で今年の確定申告は完了します。
最後までお読みいただきありがとうございました。




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