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自動プロビジョニングで作成されるファイルの削除方法 -VS2019- | Xamarin.iOS


Visual Studio 2019 には自動的にプロビジョニングまで作成してくれる便利な機能がありますが、残念ながら開発用(Development)のプロビジョニングまでしか作成してくれないようです。配布用(Distribution)のプロビジョニングを自動的に作成することはできず、何度も自動と手動を切り替えてしまうとその分だけ作成されてしまいます。そして、自動で作成された証明書とプロビジョニングは残念ながら自動で削除することができません。


前提条件
・Windows10 Pro 64Bit 1903
・Visual Studio 2019 Community v16.6.2
・Xamarin 16.6.000.1061 (NuGet Xamarin.Forms 4.0.0.709238)
・macOS Catalina 10.15.3 / Xcode 11.5 / Xamarin.iOS 13.18.2.1
・Apple Developer Program への有料会員登録(年額12,000円程度)



1.自動プロビジョニング

iOS プロジェクトのプロパティ > iOS バンドル > バンドルの署名 から自動プロビジョニングを設定可能です。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_01.png

Xamarin Mac Agent (Mac とペアリング)で macOS と SSH 接続済みの状態であることが前提です。
ツール > オプション > Xamarin > Apple Account に Apple Developer Program で登録している Apple ID を登録する必要があります。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_02.png



2.Windowsのファイルを削除

Windows内に保存されるファイルはキャッシュファイルのようなもので、これが無いと正しく iOS にビルドできません。保存先について詳しい資料が無いことが削除の敷居を上げている要因だと思います。

(1)証明書(p12ファイル)は以下のディレクトリに作成されます。
%userprofile%\AppData\Local\Xamarin\iOS\Provisioning\Certificates

vs2019_xamarin_auto_provijoning_03.png


(2)プロビジョニングは以下のディレクトリに作成されます。
%userprofile%\AppData\Local\Xamarin\iOS\Provisioning\Profiles

vs2019_xamarin_auto_provijoning_04.png



3.macOSのファイルを削除

キーチェーンに証明書が登録されますので、削除します。
有効期限が作成された日付の1年後のものを削除します。他の証明書を削除することがないように気を付けてください。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_05.png



3.Apple Developer Program から削除

以下のURLを開き、自動で登録された証明書とプロビジョニングを削除します。
https://developer.apple.com/account/


(1)証明書の削除
有効期限が作成された日付の1年後のものを削除します。他の証明書を削除することがないように気を付けてください。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_06.png


Removeボタンから削除します。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_07.png


(2)プロビジョニングの削除
「VS:」から始まるファイル名になっていますので、わかりやすいですね。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_08.png


Removeボタンから削除します。

vs2019_xamarin_auto_provijoning_09.png


以上で、自動プロビジョニングで作成された証明書とプロビジョニングを全て削除することができました。





最後までお読みいただきありがとうございます。
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https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html



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・正確なエラーの内容

・Windowsのバージョン番号

・Visual Studioのバージョン

・機器の型番

・アプリやソフトのバージョン

    

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著者名 :石河 純
自己紹介:素人上がりのIT技術者。趣味は卓球・車・ボウリング

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WindowsServer: 2012/2008R2/2003/2000/NT4
Windows: 10/8/7/XP/2000/me/NT4/98
Linux: CentOS RedHatLinux9
Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
【言語】
VB.net ASP.NET C#.net Java VBA
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【データベース】
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SQLServer 2016/2008R2/2005/2000
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