fc2ブログ

記事一覧

Visual Studio 2017 に対応する方法 | Xamarin


今回は ようやく Visual Studio 2017 にアップデートすることにしました。
最近 Android8.0 の対応が完了したことと、iOS12 が登場したことにより、対応が迫られておりました。
しかしながら、単純にインストールして終わりではなく、アップグレードに関する制約がありましたので、その対応方法について覚え書きします。


visualstudio_2017_install_01.png


前提条件
・Windows10 Pro 64Bit 1803
・Visual Studio 2015 Community Update3
・Xamarin 4.8.0.760 (NuGet Xamarin.Forms 2.4.0.282)
・macOS Mojave 10.14 / Xcode 10 / Xamarin.iOS 12.0.0.10



1.Visual Studio 2015

最初は Visual Studio 2015 をアンインストールしてから Visual Studio 2017 のインストールを行ったのですが、後で 2015 を再インストールする必要があり、インストールしたところ、新旧2つの Xamarin バージョンで開発することが可能でした。というわけで2015をアンインストールする必要はありません。
Visual Studio 2015 は Xamarin 4.8 で macOS Sierra に接続し、Visual Studio 2017 は Xamarin 4.10 で macOS Mojave に接続することが可能ですので、私はテスト目的の為に 2015 も Sierra も残すことにしました。

尚、Visual Studio 2015 を再インストールする場合は、ダウンロードリンクが分かり辛かったため、見つけるのに苦労しました。詳細は以前の記事でご紹介しています。



2.インストール

以下のダウンロードリンクより、Visual Studio 2017 をインストールします。
https://www.visualstudio.com/thank-you-downloading-visual-studio/?sku=Community&rel=15

Visuai Studio 2015 の時の様にそこまで時間はかかりませんでしたし、選択項目もXamarinを追加するだけで、特に変わったインストール方法ではありませんでしたので、手順に関しては割愛します。



3.Windowsプロジェクト

Visual Studio 2017 を起動するとソリューション内の Windows プロジェクトが非対応だというメッセージが表示され、ソリューションエクスプローラ内でも非互換で読み込まれていない状態でした。

visualstudio_2017_install_02.png


visualstudio_2017_install_03.png


私の場合は Windows プロジェクトにて処理を実装しておらず、Windows アプリを作成することも考えておりませんでしたので、そのまま削除することで対応ができました。



4.コンポーネント

次に、コンポーネントも非対応だというメッセージが表示されますので、対応方法について何点かご紹介します。

visualstudio_2017_install_04.png


(1)まずは、コンポーネントを削除します。
エクスプローラでソリューションが保存されているディレクトリを開き、Components フォルダを手動でリネームまたは異なるディレクトリに移動保存します。

visualstudio_2017_install_05.png


(2)Visual Studio を開き、全てのプロジェクトにおいて参照設定でエクスクラメーションマークが表示されている DLL の参照を解除します。(フォルダをリネームまたは移動したことにより参照している DLL にエラーが表示されています。)

(3)コンポーネントは NuGet パッケージに変更されているものも多くありますので、以下のURLを参考にして NuGet パッケージに変更していきます。

コンポーネントをNuGetに変更する方法
https://docs.microsoft.com/ja-jp/xamarin/cross-platform/troubleshooting/component-nuget?tabs=windows#Components_without_a_NuGet_migration_path

(4)NuGet パッケージに変更されていないコンポーネントもありますので、コンポーネントの DLL を直接参照で設定します。以下のディレクトリに DLL が保存されていますので、Visual Studio の参照設定でそのディレクトリの DLL を直接指定します。
\Components\コンポーネント名\lib\

visualstudio_2017_install_06.png



5.Android Emulator

2019/01/10追記
Visual Studio 2017 ではAndroid Emulator のバージョンアップが必要です。次の記事「Visual Studio 2017 で Android Emulator を実行してデバッグする方法」でご紹介しておりますのでご参考ください。



以上で Visual Studio 2017 での開発・動作準備が整いました。
iOS12 に対応する方法は前回の記事にてご紹介しておりますので、ご参考ください。






最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログの内容をまとめた Xamarin逆引きメニュー は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html



関連記事

コメント

コメントの投稿

※名前とタイトルが入力されていないコメントでは他のコメントとの区別ができません。

 入力されていないコメントには返信しませんのであらかじめご了承くださいませ。

※ニックネームでも良いので必ずご入力ください。

    

※必ずご入力ください。

    
    

※必ずご入力ください。

※技術的な質問には環境やエラーについて正確かつ詳細にお教えください。

・正確なエラーの内容

・Windowsのバージョン番号

・Visual Studioのバージョン

・機器の型番

・アプリやソフトのバージョン

    

カテゴリ別記事一覧

広告

プロフィール

石河 純


著者名 :石河 純
自己紹介:素人上がりのIT技術者。趣味は卓球・車・ボウリング

IT関連の知識はざっくりとこんな感じです。
【OS関連】
WindowsServer: 2012/2008R2/2003/2000/NT4
Windows: 10/8/7/XP/2000/me/NT4/98
Linux: CentOS RedHatLinux9
Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
【言語】
VB.net ASP.NET C#.net Java VBA
Xamarin.Forms
【データベース】
Oracle 10g/9i
SQLServer 2016/2008R2/2005/2000
SQLAnywhere 16/11/8
【BI/レポートツール】
Cognos ReportNet (IBM)
Microsoft PowerBI
ActiveReport (GrapeCity)
CrystalReport
【OCX関連】
GrapeCity InputMan SPREAD MultiRow GridView
【ネットワーク関連】
CCNP シスコ技術者認定
Cisco Catalyst シリーズ
Yamaha RTXシリーズ
FireWall関連
【WEB関連】
SEO SEM CSS jQuery IIS6/7 apache2

休みの日は卓球をやっています。
現在、卓球用品通販ショップは休業中です。