fc2ブログ

記事一覧

FileProvider の設定方法 -ターゲットフレームワーク Andorid7.0 以降- | Xamarin.Android


今回は Xamarin.Android においてターゲットフレームワークを 7.0 以降に設定し、ファイルを開く方法について覚え書きします。正しく設定しない場合は後述のエラーが発生しますので注意が必要です。


前提条件
・Windows10 Pro 64Bit 1709
・Visual Studio 2015 Community Update3
・Xamarin 4.8.0.760 (NuGet Xamarin.Forms 2.4.0.282)
・macOS Sierra 10.12.6 / Xcode 9 / Xamarin.iOS 11.6.1.4


xamarin_android_fileprovider_01.png



1.設定方法

(1)Androidプロジェクトのターゲットフレームワークを7.0以降に設定します。

xamarin_android_fileprovider_02.png

ターゲットフレームワークの変更は大きな挙動変更となりますので、くれぐれもGoogleのガイドラインに従って、動作確認・及びプログラムの改修を行いましょう。
https://developer.android.com/distribute/best-practices/develop/target-sdk


(2)AndroidManifest.xml に以下の記述を追加します。
※APPLICATION_ID は AndroidManifest.xml に記載してあります package の値(例:Com.Company.AppName )に変更してください。(FileProvider.GetUriForFile で Uri を取得する際に渡す引数の Forms.Context.PackageName と同じ値になるようにします。)

AndroidManifest.xml
<provider android:name="android.support.v4.content.FileProvider" 
android:authorities="APPLICATION_ID.fileprovider"
android:exported="false"
android:grantUriPermissions="true">
<meta-data android:name="android.support.FILE_PROVIDER_PATHS"
android:resource="@xml/file_paths">
</meta-data>
</provider>

xamarin_android_fileprovider_03.png


ターゲットフレームワークを 10.0(Q) 以降に設定している場合は、FileProvider の名前空間を Androidx.Core.Content に変更する必要があります。
(※AndroidManifest.xmlに記述する場合は、全て小文字で入力します)
次の記事「AndroidX 名前空間への移行方法 -Android10の対応方法-」で対応方法をご紹介しておりますので、ご参考ください。


(3)file_paths.xmlファイルを作成します。
AppName.Droid\Resources\xml フォルダ内に作成し、ビルドアクションを AndroidResource に設定し、以下のディレクトリ情報を記載します。

file_paths.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<paths>
  <external-path name="external" path="." />
  <cache-path name="caches" path="." />
  <root-path name="sdcard" path="." />
</paths>

xamarin_android_fileprovider_04.png




2.エラー内容

AndroidManifest.xml の設定を間違えると以下のようなエラーが発生し、ファイルを開くことはできません。

xamarin attempt to invoke virtual method 'android.content.res.XmlResourceParser android.content.pm.PackageItemInfo.loadXmlMetaData(android.content.pm.PackageManager, java.lang.String)' on a null object reference



3.対応方法

原因としましては、AndroidManifest.xml に記載しているアプリケーションID が正しい設定になっていないことが原因で発生していました。私の場合は ExplorerDx というアプリをリリースしていますが、以下のソースの「APPLICATION_ID」を「com.DynaSports.ExplorerDx」に変更したところ、正しくファイルが開けるようになりました。



4.ファイルを開く方法

実際にAndroidプロジェクトでファイルを開く方法につきましては、以前の記事「拡張子に対応するアプリでファイルを開く方法」でご紹介しておりますので、ご参考くださいませ。







最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログの内容をまとめた Xamarin逆引きメニュー は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html


関連記事

コメント

コメントの投稿

※名前とタイトルが入力されていないコメントでは他のコメントとの区別ができません。

 入力されていないコメントには返信しませんのであらかじめご了承くださいませ。

※ニックネームでも良いので必ずご入力ください。

    

※必ずご入力ください。

    
    

※必ずご入力ください。

※技術的な質問には環境やエラーについて正確かつ詳細にお教えください。

・正確なエラーの内容

・Windowsのバージョン番号

・Visual Studioのバージョン

・機器の型番

・アプリやソフトのバージョン

    

カテゴリ別記事一覧

広告

プロフィール

石河 純


著者名 :石河 純
自己紹介:素人上がりのIT技術者。趣味は卓球・車・ボウリング

IT関連の知識はざっくりとこんな感じです。
【OS関連】
WindowsServer: 2012/2008R2/2003/2000/NT4
Windows: 10/8/7/XP/2000/me/NT4/98
Linux: CentOS RedHatLinux9
Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
【言語】
VB.net ASP.NET C#.net Java VBA
Xamarin.Forms
【データベース】
Oracle 10g/9i
SQLServer 2016/2008R2/2005/2000
SQLAnywhere 16/11/8
【BI/レポートツール】
Cognos ReportNet (IBM)
Microsoft PowerBI
ActiveReport (GrapeCity)
CrystalReport
【OCX関連】
GrapeCity InputMan SPREAD MultiRow GridView
【ネットワーク関連】
CCNP シスコ技術者認定
Cisco Catalyst シリーズ
Yamaha RTXシリーズ
FireWall関連
【WEB関連】
SEO SEM CSS jQuery IIS6/7 apache2

休みの日は卓球をやっています。
現在、卓球用品通販ショップは休業中です。