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macOS Mojave 10.14 を VMware に 新規インストールする方法 | OSx86 Hackintosh


今回は Windows10 上の VMware に macOS Mojave 10.14 を新規インストールする方法についてご紹介したいと思います。
前回は「macOS High Sierra 10.13 を VMware に 新規インストールする方法」をご紹介しましたが、その際に SSD に保存している場合に設定が必要でした。今回のクリーンインストールの方法でも同様に必要です。
また、macOS Mojave 10.14 をダウンロードするための前提のゲストOSをインストールする方法については過去の記事でご紹介していますので、ご参考ください。


【前提条件】
・Windows10 Pro 64Bit Core i7
・VMware Workstation Player 12.0 以降
 ※Unlocker V2.0.8が適用済みであること
 ※Windows 10 v1903 以降は VMware Workstation Player 15.1 以降が必要。
 ※VMware Workstation Player 15.5 以降は Unlocker が非対応。
・OS X 10.7 Lion 以降



1.システム要件

Apple の公式サイトにインストールする為のシステム要件が記載されていますので、ご確認ください。
macOS Mojave へのインストール条件
https://www.apple.com/jp/macos/how-to-upgrade/



2.インストールディスクの作成

(1)まずは AppStore から macOS Mojave 10.14 のインストーラーをダウンロードします。ダウンロードには数分かかります。

mojave_install_01.png


(2)ダウンロードが完了したら、VMware の仮想マシン設定から既存のゲスト OS に新しい HDD を追加します。
・SATA
・仮想ディスクの新規作成
・ディスク最大サイズ:7~8GB程度
 ※実際は5~6GBほど使用します。
・今すぐ全ディスク容量を割り当てるにチェック
・仮想ディスクを単一ファイルとして格納
・ファイル名:MojaveInstaller.vmdx

mojave_install_03.png


(3)新しいHDDを追加できたら、ディスクユーティリティでフォーマットします。
新しいHDDがディスクユーティリティで確認ができない場合は、OSを再起動します。
また、ここで入力する名前は次のステップで入力するコマンドで重要となりますので、よく確認して入力してください。

mojave_install_04.png


(4)次にターミナルから以下のコマンドを入力します。
ダウンロードしたインストーラの中身に存在する createinstallmedia を使用して新しく追加したHDDに起動可能なインストーラを作成するコマンドです。

sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MojaveInstaller --nointeraction --downloadassets

※"¥"マークは macOS 上でバックスラッシュに置き換えられます。
※ createinstallmedia の構文について詳しくは以下の Apple 公式ページをご参考ください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201372



3.新しいVMを作成

(1)新規OSをインストールする為のVMを新たに作成します。
後でOSをインストールを選択します。

osx86_high_sierra_22.png


(2)ゲストOSを選択します。
VMware Workstation Player 12.0 の場合は、Apple Mac OS X 10.11 以降を選択します。Player 15.0 の場合は、ゲストOSを選択せずにバージョンのみ指定して次に進みます。
表示されない場合は、Unlocker V2.0.8 をインストールしてください。

Player12.0の場合
osx86_high_sierra_23.png

Player15.0の場合
mojave_install_06.png


(3)マシン名と保存場所を任意で入力します。

mojave_install_07.png


(4)ディスク容量を指定します。
いずれ増えていきますので60GB程はあった方が良いでしょう。

osx86_high_sierra_25.png


(5)次に仮想マシンの設定から、先ほど新しく作成したHDD(MojaveInstaller.vmdx)をインポートします。
・SATA
・既存の仮想ディスクを使用
・既存の形式を保持

mojave_install_09.png


osx86_high_sierra_26.png



4.VMXファイルに追加

Unlocker を使用して起動する為、smc.version = "0" が必要です。
さらに ハードディスクファイルを物理 SSD に保存している VM の場合、VMware の VMX ファイルの中身に以下の項目「virtualSSD」の設定を追加します。
smc.version = "0"
sata0:0.virtualSSD = "0"

※sata0:0 はハードディスクの番号です。
 仮想マシンの設定から起動するOSをインストールするHDDの詳細から確認してから修正してください。

osx86_high_sierra_18.png


その他、起動に必要な設定がありますので、以前の記事「VMwareにmacOSをインストールする場合のVMXファイルの設定方法」を参考ください。



5.インストール

インストールディスクが起動します。
言語を選択して次に進みます。

osx86_high_sierra_11.png


新規作成したHDDをフォーマットする為にディスクユーティリティを起動します。

osx86_high_sierra_12.png


全てのデバイスを表示します。

mojave_install_10.png


消去ボタンから、インストールするHDDをフォーマットします。
フォーマット: Mac OS拡張(ジャーナリング)
方式:GUIDパーティションマップ

mojave_install_11.png


ディスクユーティリティを終了し、macOS インストールに進みます。

mojave_install_12.png


先ほどフォーマットしたHDDを選択してインストールを開始します。

mojave_install_13.png


数分待ちます。

mojave_install_14.png


再起動後、さらにインストールに30分ほどかかります。

mojave_install_15.png



6.起動

macOS Mojave が起動し、初期設定が始まります。

osx86_high_sierra_19.png


ウィザードに従い設定していくと、無事新しい macOS Mojave が起動してきます。

mojave_install_16.png



7.VMware Tools のインストール

VMware の仮想マシン設定からCDデバイスに以下の ISO イメージファイルをセットします。
C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Player\darwin.iso
ゲスト OS から iso ファイルをマウントし、macOS にインストールします。Mojave の場合はインストール中にアプリケーションのインストール許可を求められますので、設定から許可を行います。
ゲスト OS を再起動すると使用ができるようになります。
※私の場合は再起動後の起動時に時間がかかり、起動しない事が1度ありましたが、OSをインストールしたばかりのバックアップから戻したところ正常に起動しました。念のためバックアップを取得する事をお勧めします。






最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログの OSx86 に関する記事は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-category-6.html



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著者名 :石河 純
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Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
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