今回は プロキシ認証下の環境における Visual Studio の設定について覚え書きしたいと思います。Visual Studio のデフォルトでは IE のプロキシ設定を元に動作を行いますので特段必要な設定はありませんが、異なるプロキシを使用したい場合や動作を変更したい場合には設定が必要でしたので、その設定について記載します。
前提条件
・Windows 7 Professional 以降 / Windows Server 2008 R2 以降
・Visual Studio 2010 Professional 以降
・VB.NET
・.Net Framework 4.0 以降
1.対応するエラー内容
以下のようなケースで設定が必要となりそうです。
(1)Visual Studio の操作中に以下のエラーが表示される場合
「リモートサーバーがエラーを返しました:(407)プロキシ認証が必要です」
(2)プロキシ認証下でNuGetパッケージマネージャで接続できない場合
(3)プロキシ認証下でTFSに接続できない場合
(4)プロキシ認証下でマイクロソフトアカウントにサインインできない場合
2.devenv.exe.config の設定
以下のフォルダ内に存在する devenv.exe.config を編集します。
(machine.config や Web.config でも動作しますが、NuGetパッケージマネージャやTFSなどの接続時には動作しないため、Visual Studio 全体の設定として必要かどうかでご判断ください。)
%ProgramFiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\IDE\
※Visual Studio 2015 の場合のディレクトリです。
※Visual Studio 2013 の場合は Visual studio 12.0フォルダとなります。
devenv.exe.config
<?xml version ="1.0"?>
<configuration>
<!--途中省略-->
<system.net>
<!--途中省略-->
<defaultProxy enabled="true" useDefaultCredentials="true">
<proxy usesystemdefault="True"
bypassonlocal="True"
proxyaddress="http://proxy.userdomain.co.jp:8080"/>
</defaultProxy>
</system.net>
</configuration>
【注意点】
※defaultProxy タグでは true/false が小文字なのですが、proxy タグではTrue/False のように先頭が大文字になります。
※認証ユーザー・パスを変更したい場合は useDefaultCredentials="false" にします。
※proxyaddress には指定しなければならないプロキシのURLとポート番号を入力しましょう。
※ここで編集した設定は、次回 Visual Studio 起動時に有効となります。
【参考URL】
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn771556.aspx
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/framework/configure-apps/file-schema/network/defaultproxy-element-network-settings
最後までお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。他にも Visual Studio に関連する記事を投稿しておりますのでよろしければご参考くださいませ。
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