今回はXamarin.iOSアプリのビルド設定にあるサポートされるアーキテクチャについてご説明させていただきます。

前提条件
・Windows10 Pro 64Bit
・Visual Studio 2015 Community Update3
・Xamarin 4.7.9.45 (NuGet Xamarin.Forms 2.4.0.282)
・macOS Sierra 10.12.6 / Xcode 9 / Xamarin.iOS 11.0.0.0
1.アーキテクチャ
Xamarin.iOSで設定できるアーキテクチャは以下の通りです。
32bitまたは64bitに分かれ、デバイス毎に使用されているものが異なります。
アーキテクチャ | 32/64bit | デバイス |
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ARMv7 | 32bit | iPhone3GS 以降 |
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ARMv7s | 32bit | iPhone5 以降 |
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ARM64 | 64bit | iPhone5S 以降 |
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ARMv7k | 32bit | Apple Watch |
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i386 | 32bit | Simulator |
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x86_64 | 64bit | Simulator |
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2.ビルドエラー
デフォルトの設定で32bitのアーキテクチャを追加すると以下のようなビルドエラーが出力されます。
Invalid architecture: i386. 32-bit architectures are not supported when deployment target is 11 or later.
3.設定方法
(1)32bitのアーキテクチャをサポートしないように設定する。
iPhone : ARM64 (のみ)
iPhoneSimulator : x86_64 (のみ)
または
(2)MinimumOSVersionを設定することで32bitに対応する
Info.list をXMLエディタで開き、以下を追加します。
<plist version="1.0">
<dict>
<key>MinimumOSVersion</key>
<string>8.0</string>
</dict>
</plist>
※上記を追加した後にiOSマニフェストエディタで開くと項目自体が削除されてしまいますので注意が必要です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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