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iOSのスプラッシュスクリーンを作成する方法 -LaunchScreen.storyboard- | Xamarin.iOS


今回はiOSでスプラッシュスクリーンを手軽に実現できる LaunchScreen.storyboardファイルの作成方法をご紹介いたします。

Androidでの方法を知りたい方は以前の記事「Androidでスプラッシュスクリーンを表示する方法」をご参考ください。


xamarin_storyboard_06.png


前提条件
・Windows10 Pro 64Bit
・Visual Studio 2015 Community Update3
・Xamarin 4.7.9.45 (NuGet Xamarin.Forms 2.4.0.282)
・macOS Sierra 10.12.6 / Xcode 9 / Xamarin.iOS 11.0.0.0



1.ファイルを作成

(1)iOSプロジェクト内にファイルを新規追加します。
Apple>iOS>空のStoryboard を選択します。

xamarin_storyboard_01.png


(2)ビルドアクションを InterfaceDefinition に設定します。

xamarin_storyboard_09.png


選択肢に InterfaceDefinition が存在しない場合は、VisualStudio を終了してiOSプロジェクトファイルをメモ帳などで編集してしまいましょう。

AppName.iOS.csproj
  <ItemGroup>
    <InterfaceDefinition Include="Resources\LaunchScreen.storyboard">
      <SubType>Designer</SubType>
    </InterfaceDefinition>
  </ItemGroup>


ビルドアクションはビルド自体には関係ありませんが、AppStoreのアップロード時にエラーで進めなくなります。
ERROR ITMS-90705: "Launch storyboard not found. Make sure you specify the launch storyboard filename without a filename extension for the key UILauchStoryboardName in the Info.plist."

xamarin_storyboard_08.png



2.背景を設定

Windows.Formsのデザイナと同じ感覚で設定が可能です。
(1)ViewControllerを画面に配置します。

(2)プロパティ画面を開き、Background に色を設定します。
  ※Tint には文字色を設定します。

xamarin_storyboard_02.png

 

3.画像を設定

画面の中央に画像を表示するように設定します。
(1)ImageViewをViewControllerの中心に配置します。

(2)Image にリソースファイルの画像を選択します。
   さらに Content Mode : Center に設定しましょう。

xamarin_storyboard_03.png


(3)ImageViewはクリックする度にモードが切り替わります。
 以下の図のように2度クリックすると枠線上のマークが「○」から「T」に変わりますので、右クリックでAspect Ratioを設定します。

xamarin_storyboard_04.png


(4)同じモードで4辺の「T」記号をマウスでつまんでViewControllerの端までドラッグすると以下の図のように線が表示されます。(Constraintも同時に生成されます)

xamarin_storyboard_05.png

中央に設定するのは少しコツのいる作業ですので、最初は戸惑うかもしれません。



4.起動画面を設定

Info.plist を iOSマニフェストエディタで開き、起動画面に作成したファイルを設定します。
※iOSマニフェストエディタで編集するとMinimumOSVersionやコメント等、自動で削除される項目がありますので、ご注意ください。

xamarin_iphonex_03.png 


直接XMLエディタで編集する場合は以下のように記述します。
info.plist
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>UILaunchStoryboardName</key>
    <string>LaunchScreen</string>
</dict>
</plist>



尚、今回ご紹介しましたStoryboardの作成方法にて以下のデバイスで動作確認しました。
iOS11 : iPhoneX  iPhone8
iOS10 : iPhone7  iPhone6
※動作しない(黒い画面が表示される)場合は一度キャッシュ(bin/obj/mtbs)をクリアしてみると良いでしょう。







最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログの内容をまとめた Xamarin逆引きメニュー は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html


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著者名 :石河 純
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Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
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