fc2ブログ

記事一覧

Muliti-Dexを有効にする方法 | Xamarin.Forms

 
Androidプロジェクトにて Muliti-Dex を有効にする方法をご紹介いたします。
Androidプロジェクトのプロパティからチェックを付けて有効にするだけなんですが、少し注意点がありましたので、ここに覚え書きします。

※Multi-Dexとは肥大化したメソッドを使用するアプリを制限するために1Dexファイルあたり64Kという制限値を設けられているようで、ファイルを分割する(Multi)ことによりその制限を回避する機能を指します。尚、ターゲットとなる最小Androidバージョンが21以上の場合はMultidex サポート ライブラリは必要ありません。また、ProGuardを有効にすることにより未使用のコードを削除し、64K制限の回避を助長することができます。
Muliti-Dexについて詳しくはGoogleホームページをご参考ください。
https://developer.android.com/studio/build/multidex.html?hl=ja


xamarin_proguard_01.png


前提条件
・Windows10 Pro 64Bit
・Visual Studio 2015 Community Update3
・Xamarin 4.3.0.795 (NuGet Xamarin.Forms 2.3.4.247)
・Java SE Development Kit 1.8.121
・Android SDK Manager rev25.2.5



1.有効にする

(1)Androidプロジェクトを右クリックしてプロパティを開きます。
(2)AndroidオプションからMulti-Dexを有効にするのチェックをONにして保存します。



2.Android SDKの保存先

ビルドすると以下のようにエラーが出力されます。
Expecting class path separator ';' before '\Android\android-sdk\build-tools\25.0.3\lib\shrinkedAndroid.jar' in argument number 8    AppName.Android    AppName.Android\CREATEMULTIDEXMAINDEXCLASSLIST
 
調べてみるとSDKのパスにスペースが入っていることが原因でエラーとなっているようです。
そこで、Android SDKのインストールディレクトリを移動します。

(1)通常のインストールだと以下のディレクトリにインストールされているSDKをフォルダ毎全て移動します。
【移動前】C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk
【移動後】C:\Android\android-sdk

(2)Visual Studio のSDKの場所を変更します。
VisualStudioのツールメニューからオプションを開きます。
Xamarin-Android設定 から Android SDKの位置情報を先ほど移動したフォルダに変更します。

xamarin_proguard_04.png


(3)レジストリも変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Android SDK Tools
Pathの値を移動後のパスに変更します。

(4)AndroidプロジェクトのプロパティでターゲットAndroidバージョンを「SDKバージョンを使用したコンパイルの使用」にしてください。



3.ビルド

以上で正しくビルドができるようになると思います。
XamarinやAndroid SDKのバージョンなどはよく確認してみてください。




当ブログの内容をまとめた Xamarin逆引きメニュー は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html


関連記事

コメント

コメントの投稿

※名前とタイトルが入力されていないコメントでは他のコメントとの区別ができません。

 入力されていないコメントには返信しませんのであらかじめご了承くださいませ。

※ニックネームでも良いので必ずご入力ください。

    

※必ずご入力ください。

    
    

※必ずご入力ください。

※技術的な質問には環境やエラーについて正確かつ詳細にお教えください。

・正確なエラーの内容

・Windowsのバージョン番号

・Visual Studioのバージョン

・機器の型番

・アプリやソフトのバージョン

    

カテゴリ別記事一覧

広告

プロフィール

石河 純


著者名 :石河 純
自己紹介:素人上がりのIT技術者。趣味は卓球・車・ボウリング

IT関連の知識はざっくりとこんな感じです。
【OS関連】
WindowsServer: 2012/2008R2/2003/2000/NT4
Windows: 10/8/7/XP/2000/me/NT4/98
Linux: CentOS RedHatLinux9
Mac: macOS Catalina 10.15 / Mojave 10.14 / High Sierra 10.13 / Sierra 10.12 / OSX Lion 10.7.5 / OSX Snow Leopard 10.6.8
【言語】
VB.net ASP.NET C#.net Java VBA
Xamarin.Forms
【データベース】
Oracle 10g/9i
SQLServer 2016/2008R2/2005/2000
SQLAnywhere 16/11/8
【BI/レポートツール】
Cognos ReportNet (IBM)
Microsoft PowerBI
ActiveReport (GrapeCity)
CrystalReport
【OCX関連】
GrapeCity InputMan SPREAD MultiRow GridView
【ネットワーク関連】
CCNP シスコ技術者認定
Cisco Catalyst シリーズ
Yamaha RTXシリーズ
FireWall関連
【WEB関連】
SEO SEM CSS jQuery IIS6/7 apache2

休みの日は卓球をやっています。
現在、卓球用品通販ショップは休業中です。