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Xamarin 日本語概要 -ザマリン- | Xamarin.Forms


これから Xamarin (ザマリン)を始めるあなたに、Xamarinとは何かをわずかばかりご説明させていただきます。

Xamarin は VisualStudio の上で無償でマルチプラットフォーム開発が可能です。以前は有償でしたが、Xamarin社がMicrosoftにより買収され、無償化されました。iOS / Android / WindowsPhone の開発が90%以上同一ソースでビルド可能という謳い文句で人気を集めています。
基本的にはC#での開発ですが、VB.netやF#での記述も可能です。よって、今まで業務系の開発に従事されてきた方でも、受け入れやすい記述方式となっています。
という事がよく言われていることですが、ここからは、私の実感を説明していきます。



1.画面はXamlで記述します

C#のみでも記述可能ですが、視覚的に見栄えが悪いのと、動的な生成になってしまうので、イメージがしにくいです。Xaml(ザムル)で記述したとしてもWindowsFormのようにデザイナがあるわけでもありませんが、将来的にはデザイナができるのではないかと個人的には期待しています。
また、Android用のデザイナや、iOSのStoryBoardを使用してVisualに画面を構築することもできますが、共通化できないので私はXamlを使用しています。
尚、Xamlを可視化するツール Xamarin.Forms Previewer もリリースされたことによりXamlが主流になっていくのではないかと考えています。



2.ハード依存ソースはDependencyServiceにて記述します

デバイス等に依存するソースは iOS / Android / WindowsPhone それぞれ、別で記述しなければなりません。残りの10%がそこに該当するかと聞かれますと、20%以上は必要ではないかなというのが実感です。アプリの仕様にもよりますが、ネットワーク通信(HTTP/FTP/SMB)やカメラ等のデバイスを使用した制御に関しては少なくとも個別のソースが必要です。
Xamarinが登場するまではAndroidはJava、iOSはObjective-C(またはSwift)で本来記述されてきましたが、そのソースがWeb上に公開されているものが結構参考になります。



3.バインドライブラリでソース変換

Xamarinでバインドライブラリを作成すると、Androidの場合JavaでビルドされたjarファイルやaarファイルをC#に変換することができます。iOSの場合、Objective-Cでビルドされたaファイル(framework)をC#に変換することができます。
よって過去の資産を流用できたり、新しく開発することなくSDKを利用することができ、開発コストを劇的に削減できます。

※バインドライブラリの作成手順については以下の記事でご紹介しております。
「Xamarin.iOSでのバインドライブラリ作成方法」
「Xamarin.Androidでのバインドライブリ作成方法」



4.Xamarinは毎月バージョンアップされています

今のところXamarin本体は月一で最新バージョンがリリースされています。不具合も多いという事例が挙げられていますが、解消に向けて動いていることは一目瞭然です。NuGetパッケージである Xamarin.Forms も2~3ヶ月に一度程のペースでバージョンアップされています。
仮にバージョンアップをおこなったことによりアプリに不具合が出たとしても、前バージョンをインストールすることですぐに元に戻すことが可能です。



5.最後に

マイナス的要素もあるように感じられますが、あなたが、今からJavaやObjective-Cを覚えて、プラットフォーム毎に開発ができますか?という問いに対してどのようにお答えになりますか?
個人的にはそのようなリソースはなく、Xamarinでお手軽にアプリが開発できることをとても便利に感じます。




最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログの内容をまとめた Xamarin逆引きメニュー は以下のURLからご覧になれます。
https://itblog.dynaspo.com/blog-entry-81.html


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